平凡な生き物

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本屋さんっていいよね。の巻

読書はもちろん好きなのだけど、もっと好きなのは本屋さんをブラブラすること。

何かしら買うぞ!という気持ちはない。立ち読みをする気もない。でもなんとなくズラーっと並ぶタイトル達を眺めているうちに、自然とビビビ!とくる書籍に出合ってしまう。この感覚は不思議です。

「ココだよ!僕だよ!!」って呼ばれているような、カメラのレンズみたいに突然ピントが合うような。芸人兼作家の方はyoutubeにて、本が輝いている的なことをおっしゃってました。恐れ多いですが、わかるわかる。

とくに大型の書店は大変です。数時間で数冊は当たり前。予算は無いけど…でも結果として店頭で出合った本だけは、数回に分けたとしてもほぼ確実に買ってしまいます。笑

 

コロナ禍は本屋さんへ行くのもなかなか勇気が出ず、ネットで本を購入していたのですが、どちらかというと「これが欲しい!」という明確な意思が必要です。こんな感じの本があったらいいなー…という曖昧さを持って探すことは結構難しいと感じました。

それを痛感した頃、ある生活雑誌の編集様のあとがきに、”ぜひ書店で買ってほしい”という一文があり、ハッとしました。近年、全国的に本屋さんが減っているとのこと。

好きな場所が無くなるのは嫌!というわけで、私は最近できるだけ店頭で本を買おうと心がけている次第です。

書店員の皆様、いつも素敵な本をありがとうございます!!

 

つい先日も店頭で3冊GETしてきました。

もし興味がわきましたら、本屋さんで手に取ってみてください。

絵本・詩集・休む本です。ネタバレなし。

メメンとモリ

ヨシタケシンスケ

すでにメディアでたくさん取り上げられていて大人気ですね。本の帯にも10万部突破!と書いてあります。

流行にのってしまうのはなんとなく気が引ける面倒な性格のため笑、本を手に取るか迷ったんですが…ちょっとだけ覗いて読んでいたら、大人ひとり絵本コーナーでうっかり泣きそうになってしまって。迷いなく購入しました。

書店に行く直前に、たまたまヨシタケさんがお便りの質問に答えるというyoutubeをさらっと視聴したのも大きかったのかもしれません。”わかります、死にてーって思いますよね笑”とお便りに共感するヨシタケさん。

タイトルの”メメント・モリ”はラテン語で”いつか死ぬことを忘れるな”という意味だそう。まぁそれに気づいたのは読み終わってからでしたが、とても腑に落ちるタイトルだと感じました。

誰かにそれを言ってもらいたかったのかも…という言葉の連続に、心がホッと落ち着きます。

キャラクターも素朴だけど、表情豊かで「うんうん」ってうなずきたくなる。

どことなくギスギスした今の時代に合った一冊だと思います。

 

バウムクーヘン

谷川俊太郎

”詩”は詳しくないけれど、タイトルと装画と本の形にビビビ!ときて、背表紙の谷川さんの言葉にクスっとして、迷いなく購入。

20億光年の孤独は歌として知っていただけで、ちゃんと詩集を買うのは初めて。うまいこと書けないけど、心が鎮まる感じがする。詩は感性に合うかが大事だと思うから、ぜひ手に取ってみてほしいです。

読み終えた後気づいて驚いたのは、装画がミッフィーで有名なディック・ブルーナさんだったこと。谷川さんとディックさんのコラボすごい。

ちなみに夫に何買ったの?と聞かれ、詩集だよーって答えたら、”刺繍を買った”と思っていたらしい。なんでやねん!

 

とにかく休め

休む罪悪感が吹き飛ぶ神メッセージ88

Testosterone(テストステロン)著

 

こちらは普段あまり読書が得意でない社畜夫が購入した一冊。食い入るように立ち読みしていて、お守りに買う!と言っていました。たしかにこれめちゃくちゃ読みやすい。

文字がでかい。文字が少ない。言葉が単純明快。誰でも分かる。勢いがある。

どうやら著者のテストステロンさんはX(旧Twitter)などで発信されているらしいんだけど、Twitterやったことがないので存じ上げなかった。会社経営など多岐にわたって活躍されている人から「休め!」と言われると、なるほど安心するのかもしれない。

読書する気力がないお疲れの方でも読めると思います。

 

この記事を書いていたら楽しくなってきたので、そのうち小説系も含めてご紹介しようかな…

みなさんが本屋さんで現実から離れ、心癒されることを願って!

読了ありがとうございました。